パート4 身体障害者手帳取得
6.身体障害者手帳を取得できないことによる抗HIV治療断念
- これまでに、免疫機能障害による身体障害者手帳を取得できないために、抗HIV薬での治療を始めることを断念したことがあるという人は、55人(5.9%)でした(図6-1)。このうち、過去1年間に、免疫機能障害による身体障害者手帳を取得できないために、抗HIV薬での治療を始めることを断念したことがあるという人は18人(32.7%)でした(図6-2)。
- 過去1年間に身体障害者手帳を取得できないために治療開始を断念したときの経験や気持ちとしては、手帳発行基準を満たすまで待たされることの恐怖や不安、いらだち、悲しい・むなしい、制度が古い、などが自由記載として記されていました(表6-1)。
- 図表には示していませんが、過去1年間に身体障害者手帳を取得できないために抗HIV治療を断念したことがあった18人のうち、10人は現在も身体障害者手帳を取得していないか未申請でした。