パート3 HIV陽性診断直後
4.HIV陽性診断直後
- HIV陽性と診断された直後の思いや気持ちとして、最も多かったのは「今後の生活のことを考えると不安だった」(71.3%)、ついで「HIVに感染したと知って、怖かった」(61.6%)でした(図4-1)。
- HIV陽性と診断された時期が最近になるにしたがって「これで自分はまもなく死ぬんだ」という思いは減り、「HIVの治療を受ければ健康を維持することができるので、ほっとした」「今後の暮らしや人生設計を変えていこうと思った」が増えていました(図4-2)。
- PANAS16項目版スケールを用いて情動(気分)を測定したところ、HIV陽性診断直後にはネガティブ情動が高まっていましたが、現在(=調査時点)では低くなっていました。また、HIV陽性診断直後にはポジティブ情動(気分)が低くなっていましたが、現在では高くなっていました。これらは、HIV陽性診断時期が1996年以前の場合には顕著に違いましたが、1997年以降は時期にかかわらず同レベルでした(図4-3・図4-4)。