パート1 健康状態
1.現在の健康状態
- 現在の健康状態は、63.6%が「良い」、30.1%が「とても良い」と回答されていました(図1-1)。
- HIV以外で罹患している慢性疾患は、全体の約7割が「ある」と回答していました。その数は0個(なし)~12個、平均1.47個、中央値1個でした。多く挙げられたのは、アレルギー疾患、高血圧症、高脂血症、精神・神経疾患でした。定期的に通院し医師による治療・投薬を受けている疾患の数は0個(なし)~9個、平均1.03個、中央値1個でした(表1-1)。
- 病気やけがなどによる自覚症状は、全体の7割で「ある」と回答されていました、最も多かったのは肩こり、ついで多かった順に、腰痛、鼻が詰まる・鼻汁が出る、体がだるい、でした。最もつらい症状としては、肩こり、腰痛が上位にあがり、医師による治療・投薬を受けているものは、眠れない、鼻が詰まる・鼻汁が出る、かゆみが多くなっていました。HIVもしくは抗HIV治療による症状と感じているもので一番多かったのは、体がだるい、でした(表1-2)。
- PHQ-9というスケールを用いて測定したところ、25.7%の人で、うつ病性の障害が存在する可能性があることが明らかになりました(図1-2)。日本人の一般集団で概ね10 %前後とされますので、比較をすると、今回の調査結果では2倍以上となります。